そして県議会も教育改革に向けて動く

2月13日福井新聞の教育特集記事(9)学力って何? に県議会で福井県の教育について、ついに県議会でも「何かやばい、方針を変えたほうがいい」という意見書を可決したようです。きっかけはもちろん昨年の池田中学校の自殺事件ですね。こうやって議会の動きに関心をもっていると教育行政が動きつつあることを感じます。しかし、県議会の動きが小中学校を監督する市町にどれだけ影響があるのか未知数です。

 

結局は、市町の議会のほうが私達の生活に最も近いので、市民もよく市政・町政に関心をもったほうが良いです。そして、よく準備をした上で、議会に立候補していったほうがいい。無投票が続く議会では緊張感は期待できないでしょうから。

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福井県の教育行政の根本的見直しを求める意見書(案)

 

本年3月、池田中学校で起きた中二男子生徒が校舎3階から飛び降り自殺す るという痛ましい事件については、教員の指導が適切でなかったことが原因と の調査報告がなされた。これを受け、文部科学省から再発防止に向けた取組み を求める通知が出されるなど、全国的にも重く受け止められており、福井県の 公教育のあり方そのものが問われている事態であると考える。 本来、教員は子どもたち一人ひとりに向き合い、みんなが楽しく学ぶことが できる学校づくりを推進する意欲を持っているはずであるが、最長月200時 間を超える超過勤務があるなど、教員の勤務実態は依然として多忙である。 池田中学校の事件について、学校の対応が問題とされた背景には、学力を求 めるあまりの業務多忙もしくは教育目的を取り違えることにより、教員が子ど もたちに適切に対応する精神的なゆとりを失っている状況があったのではない かと懸念するものである。 このような状況は池田町だけにとどまらず、「学力日本一」を維持することが 本県全域において教育現場に無言のプレッシャーを与え、教員、生徒双方のス トレスの要因となっていると考える。 これでは、多様化する子どもたちの特性に合わせた教育は困難と言わざるを 得ない。 日本一であり続けることが目的化し、本来の公教育のあるべき姿が見失われ てきたのではないか検証する必要がある。 国においても、主体的に学ぶ力や感性を重視する教育課程の改善等が議論さ れている今、学力日本一の福井県であるからこそ、率先して新たな教育の方向 性を示すべきであり、痛ましい事件の根本の背景をとらえた上で、命を守るこ とを最優先とし「いま日本に必要な教育」「真の教育のあり方」を再考し、今後 二度とこのような事件を起こさないために、下記の点について、福井県の教育 行政のあり方を根本的に見直すよう求めるものである。

 

 

1 義務教育課程においては、発達の段階に応じて、子どもたちが自ら学ぶ楽 しさを知り、人生を生き抜いていくために必要な力を身につけることが目的 であることを再確認し、過度の学力偏重は避けること。

 

2 知事の定める教育大綱は本県全体の教育行政の指針であるが、その基本理 念実現のための具体的方策までを教育現場に一律に強制し、現場の負担感や 硬直化を招くことがないよう改めること。

 

3 教員の多忙化を解消し、教育現場に余裕をもたせるため、現場の多くの教 員の声に真摯に耳を傾け、本来の教育課程に上乗せして実施する本県独自の 学力テスト等の取り組みを学校裁量に任せることや、部活動指導の軽減化を 進めるなどの見直しを図ること。

 

4 感情面の不安定さなど発達障害傾向の子どもが増えていることを踏まえ、 医療・福祉分野との連携、家庭との連携や、教員や養護教諭に対する研修時 間の確保など、学校での生徒理解(カウンセリングマインド)の徹底を図る こと。 以上、地方自治法第 99 条の規定により意見書を提出する。

 

平成 29 年 12 月 19 日

福 井 県 議 会