「政治運動」と「選挙運動」の違い

チラシを配ったりしていると、チラシの表記や配布方法が違法ではないか、と指摘を受けることがある。


しかし、よくよく法律を読んでみると、違法ではないことがわかる。違法と指摘するほうも実は公職選挙法を理解していないばかりか、そもそも読んでもいないことがこれまで結構あった。やはり法律は読んでみるべきものだ。実は公職選挙法はちゃんと読めば、そんなに恐れるものでもない。法律の日本語も結構古風だったり、表現が曖昧だったりする。

 

大野市で上のチラシを6700枚ほど大野市内で撒いた。9~10月は気候が良かったので、自転車で家に一軒一軒郵便受けに入れていったのだが、これを「戸別訪問」または「戸別配布」という。さて、これは違法なのかどうか。公職選挙法第138条を見てみよう。

 

第138条第1項 
何人も、選挙に関し、投票を得若しくは得しめ又は得しめない目的をもつて戸別訪問をすることができない。

第138条第2項 
いかなる方法をもつてするを問わず、選挙運動のため、戸別に、演説会の開催若しくは演説を行うことについて告知をする行為又は特定の候補者の氏名若しくは政党その他の政治団体の名称を言いあるく行為は、前項に規定する禁止行為に該当するものとみなす。

 

上の法律では、選挙に関しての戸別訪問は禁止、とされている。つまり選挙のための無差別な戸別訪問は違法とされている。ということは、選挙運動でなければ、戸別訪問はOKなのだ。選挙運動というのは「○○の選挙に○○という候補が出馬するので、1票お願いします」と言い歩く活動を言う。これと対象に「大野を良くしたいので、こういうことを自分は考えています」と知らしめる行為は政治運動である。上のチラシは政治運動なのであり、選挙運動ではないので、戸別配布は違法ではない。大野市のような小規模自治体では戸別にポスティングすることは結構効果があると見ているので、どんどんやっていきたいのが本音だ。

 

政治運動は選挙の公示日の前まで、選挙運動は公示日後にすることができる。

逆に、選挙運動期間中はチラシ等の文書・図画を配布することはできない。インターネットやブログ、SNS上で支持・投票を求めることはOKだが、それを印刷して配布することはNGだ。