【従来の高校教育】画一的な学び ⇒ 学習意欲を減退

高校の普通科、国が見直し検討 多様な人材の育成めざす

矢島大輔 2019年1月18日17時41分(朝日新聞)

 

これも突っ込み所である。日本の教育は画一的な学びによって、生徒の学習意欲を低下させてきたことは否定できない事実だと思う。教育の最終的な受益者である生徒のニーズには二の次になっていた。

 高校の普通科の勉強は単調になりがちで、勉強そのものを止めたくなる高校生たちの気持ちは良く分かる。高校の普通科教育は非常に硬直したシステムで高校生たちを苦しめてきたのではなかったか。それを学ぶ意欲をそがれてしまった高校生に対し、社会はただ「怠けている」で片付けてしまってきたのだ。

定時制などは単位制で学習者の希望に沿った形で授業が選択できるのだが、全日制の普通科はそれが許されない。平成の世が終わる頃になり、政府はこんなことでは良い人材が生まれないことにようやく気づいたのだろう。

 

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高校の普通科、国が見直し検討 多様な人材の育成めざす

矢島大輔 2019年1月18日17時41分(朝日新聞)

 

 政府の教育再生実行会議(座長=鎌田薫・早稲田大前総長)は18日、高校の普通科を見直し、複数の学科に細分化することなどの検討を盛り込んだ第11次提言の中間報告をまとめた。IT化やグローバル化に対応できる、多様な人材を輩出する狙いがある。5月にも提言をまとめ、今後は文部科学省が具体的な政策を検討する。

 

 高校は普通科、専門学科、総合学科の三つの区分があり、7割以上の生徒が普通科に通う。中間報告では、画一的な学びが多様な人材の育成を妨げ、学習意欲も低下させている懸念があると指摘し、「学習の方向性に基づいて学科を類型化することなど、普通科のあり方について検討を深める」としている。文系、理系に偏らず、両方の科目をバランスよく学ぶ仕組みもつくりたいという。

 

 また、専門学科は社会や産業界の変化への対応、総合学科は特色の発揮といった課題があるとして、区分の再編についても検討すべきだとした。

 

 普通科を細分化した場合、専門性の高い教員の確保や、学校で教える内容をまとめた学習指導要領との整合性など、課題は多い。高校の指導要領は昨年に改訂されたばかりで、2022年度から実施される。

 

 安倍晋三首相は中間報告を受け、「高校の多様化を図る改革を進めていくことが重要だ」と述べ、引き続き議論を求めた。(矢島大輔)