【人口減少対策】「教育」も解決策の1つ

大野を含む小さな自治体は人口減少、特に若者の人口流出に悩む。そしてこの問題に簡単な解決策はない。あったらとうの昔に解決されているからだ。職場を作れ、経済を底上げしろ、若い定住者に奨励金を出せ…などなど。どれも正解だが、他の自治体でも既に行われていることばかりだ。

 

この議論で忘れられているのは、教育の質の向上だ。もっと分かりやすく言えば、児童・生徒がいじめられたり、教師との人間関係で悩んだりして学校生活を楽しめなかったら、彼らは故郷にいたいとは思わないだろう。通常、子供は親の住む場所で育つ。子供が大野市で育つ場合、(市外の高校に行かなければ)18歳になるまで人生のほとんどを家と学校で過ごす。大野市の学校でつらい思いをした場合、「故郷=嫌な場所」として若者のイメージが定着してしまい、大野市はその児童を失うことにつながりかねない。

 

子供に学校生活を楽しんでもらうことが大切だ。別に甘やかすことを主張しているわけではない。

学校・教委はいじめ対策をしっかりと行う。体罰はもちろん、怒鳴るような指導死につながるような強圧的な指導を控える。少子化が問題なら、1人1人に行き届いた教育を展開すればいい。英会話力なんか、生徒数が少ないほうが伸びるのだから。東京の先生が、ALTによる授業数の多い福井県の状況を羨ましがっていた。「学力」という数字ばかり見るのではなく、公立学校(田舎に私立校はない)が教育機関として居心地のいい場所なのかどうか、行政・議会がチェックし続けていくべきだ。日本人の多くは、「上は偉く、下は服従」というパワハラが起きやすい文化の中で生きてきたのだから。

 

2年前、中2指導死事件が起きた池田中学校は、私が勤めた中学校から20Kmしか離れていない。