【地村保志さんの講演から】たとえ何と言われても、行動する

「袋に入れられて、北朝鮮へ連れて行かれた」

 

福井県生涯学習センターで開かれた、元拉致被害者の地村保志さん(福井県小浜市出身)の講演を聴きに行った。拉致被害者の話を直に聞くのは初めてだが、本人の体験談はかなり生々しい。

 

拉致被害者の家族はかなり高齢化が進み、政治的な運動が難しくなってきたため、若い人にも拉致問題を知ってもらおうと、地村さんは講演活動と啓発運動に取り組んでいらっしゃる。小浜は母の故郷なので小さいころからよく行ったので、思い入れは深い。

 

最も印象に残ったのは、拉致被害者の家族会・救う会の皆さんが1990年代頃に署名活動を行っていた時は、世論は拉致問題に関心が薄かったこと。当時の政治家も国交正常化に前のめりになり、北朝鮮に米をやったりして、拉致被害者の家族を怒らせていた。それから時は流れ、小泉訪朝(2002年)によって5人の拉致被害者が帰国し、世論は大きく拉致問題に関心を寄せるようになった。

 

ある出来事がきっかけになって、人の心や気持ちが大きく変わることがある。

無視されたり、嘲笑されていた人物が、ある日突然賞賛を浴びることだってありうる。

そして、政治ではそれがしばしば起こるのだ。

 

たとえ今は世論の関心が薄くても、何と言われても、繰り返し訴え続けていれば、必ず変化は起こる。

それを信じて自らの信念を主張し続ける。このプロセスがいかに大事か、地村さんの講演から学ぶことができた。