政治に関心のある人は少なくない。勉強熱心で政策に明るい人もたくさんいる。
しかし、選挙に立候補するためにはまた別の力が必要になってくる。その力とは、勇気。
言い換えれば、気概、気迫だろうか。実は、政策に明るくなくても、何も考えていなくても、候補者に立候補する勇気があるだけで市議選・町議選では当選してしまうこともある。逆に、どんなに頭が良くても自ら立候補しなければ議員にはなれない。
今回の市議選でベテラン勢が大量に引退したのは、若手・新人が大量に出馬しようとしたからだと思う。
選挙の1~2ヶ月前まで皆候補者の顔ぶれをチェックして、「激戦」と報道され始めたや否や、現職が大勢引退表明をし始めた。ふたを開けてみたら、立候補者は19人で落選は1人。激戦でも何でもなかった。
そして、とにかく当選を果たした僕には、「おまえなんか泡沫候補だ」「選挙をなめるな」といっていた人たちからも、拍手や激励の言葉を頂いた。それに対し僕はただ
「皆さんのおかげで当選できました。ありがとうございます。」と言うのみ。
特に余計なことは言う必要はない。
私が大野市議選に狙いを定めたのは2017年12月、選挙の1年以上も前であった。それから自分が出馬することをいろんな人に言いふらしていた。いろいろ否定的なことも言われたたが、候補者自身が絶対に出る覚悟を決めれば、誰も出馬を止めることはできない。最初は周りが真面目に取り合ってくれなくても、候補者が本気になっていれば、投票日が近づくにつれ、応援してくれる人も増えてくる。これが選挙の不思議で面白いところだと思う。
2023年に次の大野市議選がある。4年後は候補者たちがどんな「本気」を見せてくれるだろうか。
熱い政治家がたくさん誕生すれば、大野は必ず活性化すると私は信じる。