「夏休みの宿題がなぜ問題なのか?」という点について。
国政でも地方政治でも誰も語らない論点だと思う。これは大野市だけの問題ではない。
日本全国における、そして日本人全員の意識に関わる問題なのだ。
日本の子供たちは、
体罰、引きこもり、不登校、ブラック部活動、ストレスの多い学校生活、児童・生徒の自殺、
教員の多忙化、受験戦争、放課後の塾通いラッシュ
社会人で言えば、
ブラック企業、過労死、(有給)有休未消化、残業地獄、パワハラ、
低い生産性、ストレスによる自殺・鬱
などが社会問題として長く語られてきた。
これらの問題の根本は1つにつながっている。それは、
「日本人全体が長期休暇を軽視している」
という点にある。
9割以上の人は「夏休みの宿題廃止」なんて重要に思ってないだろう。
むしろ、夏休みにも宿題は必要と考えている人がまだまだ多数派ではないか。
3月議会で夏休みの宿題廃止の存在理由を教育長に問いただしたところ、「夏休みの宿題は日本の文化」などという答弁が帰ってきた。宿題を正当化するには弱い。文化などは時、場所、そして政権によっていとも簡単に変わるものだからだ。
主要先進国では当たり前となっている自由な夏休みが日本では取れない。
それに同様に、大人になっても民間企業・公務員を問わず有給全取得なんて「都市伝説化」している。
私は、夏休みの宿題廃止ができずに、大人が働き方改革なんてできないと考えている。
長期の夏休みなんて取れないと考えている日本の大人たちが、宿題の存廃を決めているからである。