福井県知事選は杉本氏に、県議会議員選挙は兼井氏に投票する。
判断基準は無投票と多選をなくすこと。
知事選では新人・杉本さんと現職・西川さんとでは政策は似通っている。
ならば、西川さんの5選を防ぐためにも、杉本さんに投票したいと思う。
どう考えても5期20年は長すぎる。
県議選では、第3の候補の兼井氏に投票する。
兼井さんが県議選に立候補してくれたおかげで大野選挙区は12年ぶりに選挙戦になった。
4年前、8年前の大野の県議選は連続無投票だった。そのため、私は一市民として兼井氏に感謝している。
そもそも、なぜ無投票がダメなのか。
無投票で政治家が選ばれるということは、民意を問われずに当選したことになる。
言い換えれば、その政治家は民意を無視しても政治が出来てしまうということだ。
福井県の半数近くの選挙が無投票である。
福井県内で感じる停滞感・閉塞感、この大元の原因はここにあると考えている。
そして、多選。多選と無投票のあわせ技の時もあり、これも厄介な問題だ。
特に首長の多選が続くと、やはり民主主義制度の下でも、独裁政治が芽生える恐れがある。
議会も有権者も現職に対してモノを言わなくなり、強い権力を持った政治家を監視しなくなってしまう。
私は今の福井県を見ていると、一握りの人々が政治を動かしているように思えてならない。
有権者が政治に関与することを諦めると、既得権を持った人たちが政治を動かすようになるのだ。
政治的無関心というのは、本当は恐ろしい。
既得権益層は、有権者の政治的無関心をエサに生き延びて、私たちの生活を蝕んでいるからだ。