私が今回の県議選に力を入れている理由の1つに、高校改革の必要性がある。
実は、この高校改革が福井県の人口減少問題に大きく関連していると思うからだ。
今はほとんどの若者が高校に行く。
もし、その高校が生徒にとって十分期待に応えるものでなかったらどうなるか。
もし、高校が生徒を「勉強する機械」のように扱っていたらどうなるか。
その若者は決して福井県に戻ってくることはないだろう。大人が何度「大野にかえろう」などと叫んでも、
彼らに耳を傾ける義務はない。若者にとって活躍のステージは全国、いや全世界なのだ。
〇〇へ帰ろう、と言うのは、大人視点の一方的な価値観の押し付けだ。
若者にとって、福井県や大野市の人口が減ったって、それは彼らの問題ではない。
行政機関が勝手に困っているだけなのだ。
福井県の教育は、点数至上主義に走ってきた。
中学の頃から若者を勉強漬けにし、勉強嫌いにさせてきた。クラブ活動をも(無言の圧力で)強制してきた。
普通科高校の場合、教える内容も社会に出てそれほど役に立たない内容のものが多い。
好きで学ぶならいいものの、それを強制されたら生徒にとって非常に苦痛だろう。
保護者が喜ぶ、教育委員会が喜ぶということで、「教育のため」というスローガンの下、
中・高で宿題を大量に課し、テストの数も増やしてきた。
そして、多くの大人たちは勉強しなくなった生徒を罵倒し、差別してきたのではなかったか。
そんな教育の状況を改善していくために、福井県の教育を変えていかなければならない。
なぜなら、県の教育委員会が教員の人事権を持っていて、公立高校の多くは県立だからだ。
高校改革なくして若者は故郷に留まろうとはしないだろう。
だから県知事・県議会議員を真剣に選ぶ必要があるのだ。