恐れていたことが、あろうことか大野市で起きてしまった。
介護老人施設「ビハーラ大野」で施設管理者以下5名が、投票偽造したことで逮捕されてしまった。
今回の県知事選で投票の意思表示を入所者に確認しないまま(というか意思表示そのものができないにも関わらず)、施設の職員が特定の候補者の名前を記入して投票した、と4月19日の福井新聞には書かれている。
私は3月の一般質問で介護老人施設が投票所となることについて警鐘をならした。
正確にはそう感じている市民の意見を代弁しただけなのだが。
議会での言葉の使いまわしが良く分からず、議事を止めてしまい新聞沙汰にもなったため、
市内外でちょっとした話題になった。
ビハーラ大野は正式な投票所ではないが、病院や介護施設では、投票所まで行くことができない有権者のために、投票用紙を選管から送付してもらい、病院・施設の長に代理投票してもらう制度がある。今回のケースはこの制度を悪用したものだろう。やはりこういったことが起こる可能性があるから、一般論として介護施設は正式な投票所としては避けたほうがいいのだ。ましてや公職である政治家が大きく関わっている場所なら尚更である。
投票所はやはり、介護施設ではなく、学校や公民館、こども園・幼稚園に変更すべきだ。
投票率を上げるために、不在者投票所をショッピングモールやスーパー、大学にするのは良い考えだと思う。



2019年4月20日福井新聞朝刊

2019年4月22日福井新聞朝刊