2019年5月12日福井新聞より
日本の教育文化を表す「スポ根=青春」という価値観。
僕も中高時代には運動部に入り、結果スポーツが嫌いになった。
教師、監督、コーチは怒鳴る、時には暴力を振るうことは許容されていた。
僕より上の世代では、親自らが教師に「殴ってやってください」とお願いしていた時代もあり、
驚くべきことにそれが美談として語られていることもよくある。
部活で縦社会からくる人間関係を学び、根性をつける…
しかし、忘れたころにどこかで起きる学校での死亡事故・自殺のニュースを聞くたびに、
これまで是とされてきた常識は「悪」とされつつある。縦社会というのは、結局のところ上が下をイジメるという図式が生まれやすいからだ。
当然のことだが、この変化を私は歓迎する。
従来の日本の教育文化においては、ある程度の人権侵害は見過ごされてきたからだ。
大野市の部活では今どうなっているのだろう。
3月の一般質問で、教育長は日本の教育は素晴らしく外国から学びに来る、という内容の答弁をしていた。
日本の教育を代表する、このスポ根文化を否定する流れについて、大野市はどういった指針を出しているか、今の教育委員会の見解を次の議会で聞いてみたい。
最後に、スポーツをがっつりやりたい生徒や教師への配慮も必要だ。
(それでも、体罰・罵声はNGだが)
大野市からアスリートを育てられるような教育も進めていくべきだと思う。
そのような人材には、現在の週5日と言わずに、毎日部活をすればいい。
指導する教員や指導員にもちゃんと残業代をつける。そういった配慮も必要だ。
部活は市が運営する。これが将来の部活のあるべき姿だと思う。