【議会の役割】行政を、あるべき姿に引き戻す

議会の役割とは、そもそも何なのか。

民主主義、民主政治とは、そもそも何なのか。

市政はすべての人に公平か? 特定のグループの人のための政治になっていないか?

人権は守られているか?

 

首長をトップとする行政機関は時に多くの利害関係を調整する立場に立つ。そうなると実際問題、既得権側やお金持ち、声の大きな特定の団体と折り合いをつけようとする。これは誰が首長になっても同じだし、仮に私がその立場に立っても同じ問題に直面するだろう。米国大統領のような最強のポストでも、様々な集団の意見を聞いてまとめる(言い換えれば妥協する)必要に迫られる。洋の東西を問わず、行政というものは、時が経つと往々にしてあるべき姿から逸脱してしまう。わかりやすく言えば、市民全体の利益を二の次にしてしまう。

 

例えば、中国との関係について。日本政府も米国ホワイトハウスも、中国との経済的な関係を壊したくないために、人権や民主主義の話をさけることがよくある。香港大規模デモについては、安倍さんもトランプさんもかなり配慮して話している。

 

そんな時、議会・議員はどのようにふるまえば良いのか。

それは、利害調整に余念のない不安定な行政機関を、あるべき姿に立ち返らせることに尽きる。

議会の議員は「今の行政は、あるべき姿から逸脱していませんか?」と問いかけつづけなければいけない。

国会であれば、「総理、日本政府としても香港の若者たちにエールを送るべきではないですか?」と質問することだ。日本政府としては「香港のことは対岸の火事でございます」とか「中国との関係が大切なので、香港のデモについては発言できません」とは言葉に出して言わないはず。こんな質問をされると行政は「あるべき姿」に戻るプレッシャーを感じると思う。これが民主主義にとって必要なことだ。残念ながら、香港の議会は中国政府の強い影響下にあるので、この議会の機能が働かない。そのため、大規模デモによって「あるべき姿」に政治を引き戻そうと民衆が頑張っている。

 

大野市議会であれば、一般質問などで行政を「あるべき姿」に戻す努力が必要だ。議員はそのためにいる。

今回の一般質問では、石山市長に石山市政1周年を記念して、市長に当選した次の日に語った言葉について質問する。それは、「新しい風を吹きこむ」といった言葉だ。こんな1年前の発言を覚えている人は多くはないだろう。去年6月に石山市長が、どういった志を持って、市長選に立候補されたのかを市民と一緒に再確認したいと考えている。市議も含め選挙から時間が経つと、自分が何を公約にしたか忘れていることも多いからだ。

 

石山市政はこの1年で何をしたのか?

この1年で目立った成果が上げられなかったのなら、今後の3年で何をしたいのか?

岡田市政と石山市政の違いは何なのか?

石山市長が吹かせている「新しい風」は、岡田市政の時に吹いていた「風」とどう違うのか?

 

石山市政の1年の実績と今後3年の展望を議会で聞くことは重要だ。

「新しい風を吹き込む」と言われたら、何か新しいことが起こる、と期待するほうが当然だろうから。

 

僕としては、一般質問によって市長の当選時の思いを再度確認し、行政のあるべき姿を市民に示すことができれば、それで役割はこなせたと思っている。