【脱・物質主義的思考】損得勘定を抜きにして、動く

政治家は時として損得勘定を無視できなければならない。短期的にはお金や権力、名声を失う恐れがあっても、大きな目標や、ビジョンのために行動する必要がある。目先の利益に踊らされてはならない。私たちは多かれ少なかれ物質主義に染まっていて、お金や肩書きといった、目に見えるものに弱い。一般市民ならまだしも、政治的・経済的リーダーがこれだと国は衰退していく。

 

さて、物質主義的な指導者の特徴とは…。

 

① お金と権力が大好き

日本には「長いものに巻かれろ」という言葉がある。権力を持つものに対して恭順を示すのが賢い生き方という意味である。現代日本では、いろいろに不満があっても、それを口に出さないでいることを良しとする考え方だ。会社では社長や上司に、学校では教師に…僕もその哲学を大人たちから教わって歳を取った。相手が誰であれ敬意は払うべきだが、同時に自分の思いを的確に伝えるべき時もある。そして、どこの国でもそうだろうが、権力にはお金がついて回る。政治家に対するイメージが悪い国は、必ず政治的リーダーが私腹を肥やしている。独裁国家なら一般市民が何もできなくても仕方がないが、日本のような成熟した民主主義国では、有権者は権力をしっかりと監視していかなければならない。香港をはじめ民主制度がない国の人たちのことを考えれば、私たちはなんと幸せな国に住んでいるのだろうかと思う。

 

② 目の前のことだけ考える

「選挙に落ちるのが怖いから立候補しない」という人がいる。選挙が無投票なら出ようかな…的な人、福井県には少なからずいるはずだ。選挙に落ちると、恥ずかしいくて人様に顔向けできないと思うのだろう。しかし、選挙に落ちたらがっかりするだろうが、次回また頑張れば、その意欲を有権者は見ていてくれている。長期的に見れば、落選の経験は政治家の信念を強くすると思う。実際、大切なことを主張しても、国民がそれを受け付けないことはよくある。10年後、20年後を見据えて、有権者に自分の思いを伝えることが政治の楽しさなのだ。民主国家の日本で「政治は怖い」などとばかり言ってはいけない。社会を良くするために、自分の考えを広く世の中に知ってもらう…これこそ政治の面白さなのである。

 

③ 独裁主義、共産主義に対し警戒心が薄い

いろいろ毀誉褒貶はあるものの、実は私はトランプ大統領をはじめ、共和党の保守派に頼りがいを感じることが多い。それは共産主義国、独裁主義国に対する警戒心が高いからだ。今の安倍晋三首相も北朝鮮に対する毅然とした姿勢で首相に登り詰めたのである。独裁主義国と民主主義国では基本的にまともな交渉は成り立たないというのが正論だと私は考える。しかし、物質主義者、つまり目に見えるものしか考えられない人たちは、共産主義国・独裁主義国とも「話せば分かる」などと言って結局騙され国益を損なってしまう。(しばしば頭が固くみえるような人もいるが)キリスト教を精神的支柱とした政治家は、人が神のように振舞う独裁政権を決して信頼しない。民主制度は、そもそも権力を持った人物が暴走しないよう、権力を憲法で規定し、議会や裁判所等、各機関に分散させた制度なのである。民主制度のほうが安全で豊かな社会を作ることは、今の世界が証明している。