【新聞が書いてない視点】海外留学、コストもちゃんと考えて

海外留学、素晴らしい。特に、米国・英国難関校などは英語もネームバリューもGETできて、ものすごい価値がある。この写真にいる人たちはそう思っているのだろう。僕も10代の頃はそう思って英国に留学した。この福井新聞の記事もそうで、日本にいるよりも海外に出たほうが「エラくなれるよ」とでも言いたいかのようだ。

 

しかし、この記事が書いていないことがある。それは、①留学にかかるコスト

米英への私費留学は、学費と生活費がものすごくかかる。米ハーバードのような有名校は特に高額で、学費だけで年1000万ぐらいはかかるのではないか。確かに欧米の難関大は素晴らしいが、コストの割に得られるものは大きいのか甚だ疑問だ。親が政治家とか大企業の社長とかだったらいいだろうが、殆どの人がそうではない。僕も英国留学を経験したが、確かに有意義だった。しかし、そのコスト・パフォーマンスはどうか、と聞かれると首をかしげる。今僕が18歳なら、日本の通信大学に通い、たくさん本を読んで、コストを抑えて大学を卒業するだろう。受験勉強などしなくても入れるし、通信制なら学費などは自分で稼いで賄える。

 

そして、昔と違い、②日本に比べて、英語圏の国々は「先進国」ではなくなってきている。私の親父の世代は、日本よりも進んでいるイメージを米英に対して持っている。しかし、行ってみたり住んでみたりするとわかるが、今は日本のほうが進んでいる。公務員や店員の接客マナー、生活費、治安、医療費・医療制度など、日本のほうが遥かに良いではないか。給与水準もそう変わらない。日本人に対してはそうでもないだろうが、外国人に対する排他的な雰囲気も強くなってきている。私の米国人の妻も日本で子育てを希望している。それは、日本の、大野市の子育て支援策が米国より充実しているからだ。ワーク・ライフ・バランスなど、日本も欧米からまだ学ぶことはまだまだあるが、高いカネを払ってまで留学すべきなのかは疑問だ。それでも「米英が大好きだ!」という人は行って住んだほうがいいと思うが、我々日本人は英語を話せるようになりたい(学びたい、ではなく)だけで、実際それほど英語圏の国にクレージーになれている人は多くないと思う。

 

新聞をはじめメディアの一方的な報道に騙されないよう、若い人は気をつけてほしい。

海外留学は貴重な経験になる反面、お金&精神力を大幅に消耗させるのもまた事実。

 

教育は投資である。コスト&リターンをよく考えて。