【高木文堂さん】地方議員になることを軽視しないほうが良かった

福井県では自分の気を引く政治家はほとんどいないのだが、あえて言えば昔福井県知事になろうとした高木文堂氏だろう。彼は東大・外務省出身のスーパー国際派でインテリ。35歳の時外務省退職し、ニューヨークで弁護士資格を取りに行く。44歳、48歳の時に2度福井県知事選に完全無所属(つまりカクレ自民ではない)で出馬し落選。51歳で目標を福井市長選に変えるも落選、次の年に県議会議員選挙を福井選挙区1位で当選。と思ったら8か月後の福井市長選に出馬し落選し、政界を引退する。(プロフィールはWikipediaを参照)

 

4回の落選。高くついただろう。つらかったと思う。が、非常に興味深い政治家だ。確か僕も高校生の時1度会っているような気がした。その時は会ってそれほど感動はしなかったが、巨大な組織相手に戦っているということで、20代の頃2000円を寄付したのを覚えている。

 

高木文堂氏から私が学んだことは、

① 議会を軽視してはいけない。

② 政党を軽視してはいけない。

③ 政策はシンプルで分かりやすいものに。

この3つである。

 

①議会を軽視しない

高木氏が首長を狙いたかった気持ちはよく分かる。市議・県議になっても1議員としては行政権がないので政策を実現できないのだ。しかし、実際問題首長選挙は自民の支援がないと難しく、無所属では難易度は更に上がる。ならば市議か県議になり議員報酬・政務調査費等をもらいながら、自らの政治活動を地道に進めればよかったと思う。例えば福井市なら、知事選・県議選(4月)→福井市議選(5月)なので、知事選に落ちてもすぐ福井市議選に出れば知名度で当選できる。少なくとも浪人は防げるのだ。そしてまた首長選挙に再挑戦すればよい。どうも彼の動きは首長主義・議会軽視の印象を与える。

 

②政党を軽視してはいけない

政治は1人では何もできない。他県の同じ目標を持つ仲間と力を合わせて地方の首長や議席を取りに行くことが大切だ。僕の場合は丸山穂高代議士(元維新)が応援に来てくれた。私は無所属主義が嫌いである。無所属だとその人が何を目指すのか分かりにくい上に、いつの間にか自民に取り込まれるからだ。全ての既存政党が嫌いならば、自分で1人政党を作ってでも出るべきだと思う。(やくざまがいの行動は正直止めてほしいが)NHKの党や、(政権とったら財政・外交が滅茶苦茶になりそうだけど)れいわ新選組のような政党は良い手本だと思う。県外から同志が高木氏の応援に来ることがあまりなかったのではないだろうか。

 

③政策はシンプルに、わかりやすく

基本有権者は政策を聞きたくない。有権者が候補者に期待しているのは覚悟と勇気だと思う。「アタマの良い」候補者がだらだら演説をしても、殆どの人は聞いてくれない。僕だって他人の政策に関心を持つことは少ない。覚えていても、目玉政策1と2ぐらいだろう。3以下は多分有権者の記憶の外に出ていると思う。行政権を握れる首長選挙でも同じこと。細かい政策は「ブログをご覧ください」位でいいと思う。高木氏のチラシにはいろいろ書かれているが、どうも心に訴えるものがない。「自民党をぶっ壊す!」「NHKをぶっ壊す!」から学ぶべきだ。僕の「夏休みの宿題廃止します!」のほうが、有権者の心に届くはず。なぜか。それは一定数の人を確実に怒らせるからだ。そこで議論になり政治のエネルギーが生まれ、かえって候補者の注目度がUPするのである。誰も怒らない政策を掲げても、既得権益側が勝つに決まっている。