【日本の地方議会】首長を牽制する時、最も力を発揮する

普段から何かとその存在意義を問われている日本の地方議会。もちろん大野市議会も当然含まれる。

議長の権限も含め、議会の力もそれほど弱くはない、というか条例を作れたり、議案を提出したり、フルに力を発揮したら市長と同じぐらいの権力がある。市長を不信任(クビの宣告)することもできるのだから。

 

で現実はというと、普段議会は持っている力をそれほど発揮できていない。なぜか。

議会は合議制なので、考えの違う議員同士で合意形成に時間がかかる。大野市議会は今会派がバラバラなのでもっと時間がかかる。正直、各議員がそこまで時間とエネルギーを使って複雑な市政の案件を1つ1つ見ていくことは通常はしない。兼職の議員もいる。議員活動に全ての時間を注ぐことはできない。分かりやすく言えば、早く家に帰りたいということだ。確かに議会での議論は「音読会」になってしまっていることが多いので、その気持ちもわからないでもない。

 

しかし、稀に議会がその深く眠っている力を呼び起こす時がある。それは、首長の暴走を止める時。言い換えれば、首長のしようとしていることを議会がストップしたい時である。全国各地の議会でも、首長より目立って議会が建設的に政策を進めている事例はあまり聞かない。地方行政を動かすならやはり首長にならないといけない。しかし、議会が反首長で過半数を握ると、これがまた首長にとって大きな壁となる。

 

大野市議会は去年岡田前市長の学校再編案を9票VS8票で否決し、市長案を葬った。当時の(市長もそうだが)議員は無投票で選ばれていたので、どれだけ住民の意思を代表できていたか疑問だが、それでも議会が存在意義を示せた数少ない瞬間だったのだ。そしてこのことが翌年多くの新人による市議選への立候補につながったと思っている。

 

滋賀県での研修を通して、他県他市町の議会の状況を聞いていると、今の地方議会の立ち位置をこのように総括できる気がする。もちろん例外的にアクティブにやっている議会もあるにはあるのだが。