【映画引っ越し大名】本物の改革には必ず抵抗勢力がいる

つまり、抵抗が起きない改革は、偽物・インチキということである。学校再編に取り組む市長と教委に伝えたいメッセージの1つだ。

 

映画「引っ越し大名」はもう見ただろうか。観光振興課からぜひ見てくださいと言われて、福井市の映画館まで見に行った。一応、昔の大野藩にゆかりのある大名の話なのだが、映画の中では、2秒ぐらいしか触れられていない。ただ、藩主松平直矩は越前大野藩生まれのようだ。

 

「引っ越し大名」と名付けられていることから、何度も国替えを命じられている。

 

3代家光時代(1624年)越前勝山藩3万石

3代家光時代(1635年)越前大野藩5万石 ここで松平直矩が生まれる。

3代家光時代(1635年)山形藩15万石

3代家光時代(1648年)姫路藩15万石 ここに移る途中で父直基死去。

3代家光時代(1649年)越後村上藩

4代家綱時代(1667年)姫路藩

5代綱吉時代(1682年)豊後日田藩

5代綱吉時代(1686年)出羽山形藩(3万石加増)

5代綱吉時代(1692年)陸奥白河藩(5万石加増)

 

映画では、太字の時代の状況が主に描かれている。だからこの映画は大野藩とは全く関係がない。

むしろその内容は、藩の引っ越しの際に起きたリストラ政策(人減らし、財政再建)に関することが9割

残りの1割はラブロマンスとチャンバラであった。

 

この映画は一言でいえば「安っぽい時代劇」という感じだったが、伝えたいメッセージは十分理解できた。

それは、絶対に必要な改革を断行しようとすると、必ず抵抗勢力が現れることだ

藩の家老に「引っ越し奉行」を命じられた主人公片桐春之介は、人減らしと資産売却によって、藩の財政を立て直そうとしたのだ。内容は、

 

● 600人の藩士(役人)をリストラし、農民にさせた。

● あらゆる藩の財産を売却したり、焼却したりした。

 

当事者であれば、誰でも激怒するような改革である。しかし、姫路から九州への引っ越しを断行するには、こうせざるを得なかった。映画終盤で、引っ越し中の藩士+その家族は狼藉に命を狙われる。

 

改革は命がけなのだ。今でもそうだと思う。

褒められることを第一とする優等生型の指導者では、改革などできないことがこの映画を見てよく分かった。

 

夏休みの宿題廃止、市長の退職金廃止、公務員の有休取得の義務化…全部人を怒らせそうな政策だ。