非正規シングル女性の悲鳴 「ロスジェネ手当がほしい」(朝日新聞2019年11月23日記事)
この記事の女の人は、本当に孤独。1人で戦い、悩み続けているようだ。
時代によって就職のしやすさが変わって来るが、1人で生きるというのは本当に大変。核家族ですら、拡大家族に比べ子育ての難易度が高い。この記事の人は都会の1人暮らしだろうか。都会は田舎に比べ結婚しない比率が高く、孤独になりやすい。大都市に住むべきかどうかも、再考の価値あり。実家に戻るか、実家の近くに住むのも一つの手。人間関係が濃密な田舎や地方都市に住むことも検討の価値あり。私は人口3万強の小さな町に住んでいるが、近隣の人たちとの関わり合いは良好で、時々色んな食べ物が我が家に運び込まれてくる。
結局の所、どんなに文明や技術が進んでも、人間というものは脆く、1人では生きていけないものだ。古今東西、人間は常に他者と協力して生きてきたのだから。社会保障においても、財政の制約から行政にできることは限界がある。行き過ぎた個人主義に歯止めをかけ、家族やコミュニティーの価値を再確認すべきだろう。
嫌われる勇気
1.アドラー心理学とは?
● フロイト流「原因論」との決別、アドラー流「目的論」
ひきこもり
(原因論)過去のトラウマが原因で、引きこもりになった=トラウマの否定
(目的論)外に出ると注目されないから、不安という感情を作り出し、引きこもる
怒りの感情
(原因論)腹立たしい言動・行為を他人にされたから、怒った
(目的論)相手をコントロールするために、怒りという感情を捏造する
● 性格ではなく、ライフスタイル
性格は変えられないが、ライフスタイル(自分・他者・世界をどう見るか)は変えられる
変われないのは、今の現状が不満であっても楽なため、「変わらない決心」を下しているから。
あらゆる物事に挑戦して失敗することは、成長につながる。
できない・しない理由を作り出して、「もし〇〇だったら、〇〇できる」と言わない。
2.全ての悩みは対人関係
● 自分を受け入れられない?
今の自分を受け入れ、新しい人間関係の中に入っていくことが大事
他者から嫌われ、対人関係の中で傷つくことを過剰に怖れている人は多い
短所は見方を変えれば、長所にもとれる 例)忘れっぽい→前向き 臆病→慎重 背が低い→威圧感がない
●劣等感を払しょくするための優越感
有名人や権力者との人間関係をアピール、ブランド信仰、手柄を自慢する
必要以上に自分を大きく見せる必要はない
競争は劣等感を生み、他者が敵になる
競争すると、他者の幸福が自分の不幸・敗北になる
他者の挑発には、目的がある。例)自らの力の誇示
挑発されても、権力争いに乗らない。
挑発を力で押さえつけても、相手が復讐をしかけてくる
● アドラー心理学は、個人の自立、社会との調和する人間を育てる。そのために、自分は能力があり、他者は仲間である、という考え方をする。
3.人間関係の入り口「課題の分離」
● 承認欲求の否定 褒めること・褒められることの否定
承認欲求で、自分の人生を生きられなくなる
賞罰教育が、承認欲求を強くする
親子関係なら、子供の課題に介入せず、適度な距離を保つ
親の過度の介入で、子供は自分の課題の解決方法を学ばなくなる
自由とは、他者から嫌われること(自由のコスト)
上司部下・先輩後輩問わずに「横の関係」を
封建的な縦の人間関係からは、人は自由に生きられない