雑感@福井市長選 黒川氏は退職金廃止を訴えられなかったのか?

福井市長選 結果

東村 新一  40,362 当選

黒川 浩一  33,505

西村 きみ子 6,310


福井市長選が終わった。予想通り、東村氏の勝利。黒川氏は思ったより伸びたものの、東村氏の8割強程度。当選者の9割以上を取っていないので、残念だが接戦とは言えない。実は以前、Eメールで黒川氏に退職金廃止を訴えたが、受け入れられなかった。このメールを見てから、福井市長選は東村氏が勝つと思った。若くて新鮮というだけでは、現職には勝てない。というか、選挙というのは9割がた選挙公示日には結果が決まっているものだ。選挙1週間で候補者ができることというのはあまりない。街頭演説と選挙カーからの演説ぐらいだろう。公示日以降で大きく世論が動くことはほぼない。やはり普段からの政治活動がモノを言うと思っている。

 

有権者は政治に関心がなさそうに見えても、お金の無駄遣いに関することは大人は非常にシビアである。その感情に火をつけるのが、「野党」の役割だと思っている。市民活動家を除いて、一般の有権者は権力者を批判したくても、世間体もあり表立っては批判をしづらい。だからこそ、政治家・議員が代わりに語るのである。今回黒川氏はそれができなかったのではないか。「元気な福井」では現職に勝てるわけがない。「退職金ゼロにします!東村さんが4期もやれば退職金は1億円ですよー!」と選挙カーの中から連呼すれば、有権者はもっと黒川さんの覚悟を感じ取ることができただろう。財政難といいながら、自分の処遇にメスを入れられないトップリーダーでは財政再建など実現できるわけがない。選挙カーから語れる内容はごくわずか。四の五の言わずに候補者が覚悟を示せるかどうかが勝負なのだ。

 

実際、公約が最も分かりやすかったのは共産党の西村さん。退職金廃止を訴えていて、行財政改革に対する意気込みは十分伝わっただろう。しかし、所属政党から、有権者に「この候補者は本気で当選しようとはしていない」と思われていたのか、得票率10%以下で供託金は没収である。有権者に本気で首長を取りに行くという姿勢を印象付けるには、時間がかかる。やはり議員になって普段から地道な政治活動をすることが必要だ。思い付きで出馬して当選するものでもない。自民党のミコシに乗るなら話は別だが。