【時事通信の記事より】丸山議員糾弾決議の“猿芝居”

 

今日起き上がりと同時に去年起きた国会の珍風景が脳裏に浮かんだ。

それは、私が選挙でお世話になった丸山穂高議員に対する「糾弾決議」である。

 

あくまで「糾弾」であって、「辞職勧告」ではない。確かに丸山議員は酔って他人に迷惑をかけたことは確かだが、これを本当に議員としてあるまじき行為とみなすなら辞職勧告決議が出されるはず。しかし、なぜ糾弾決議なのか?時事通信の記事によると、政党、特に与党自民党の都合が見え隠れする。

自民党には優秀な議員もいるが、刑事罰に問われるようなことをしでかす議員も少なくない。これはかなりの頻度でニュースになってきた。しかし、彼らは与党で議会で多数を握っているために、そういった〇〇決議を出されるようなことはない。出されても否決されるだけ。ただ、刑事罰を犯した人間に辞職勧告を拒んだという事実は残るが。丸山議員はこの時点で無所属の議員だったために、こういった決議が多数決の力によってなされてしまったのである。しかし、不適切なことをしでかした議員に対して辞職勧告決議を乱発すると、いつか自民党に対しても出されてしまう…それを怖れた政治家たちは辞職勧告決議案を出せなかった。ただ、世論の突き上げも無視できないために、結局「糾弾決議」という中途半端な決議になった、と時事通信は指摘している。その指摘は全く正しく、「猿芝居」という言葉は言いえて妙だ。

 

しかし、丸山議員は不適切なことをしたが刑事罰にかけられるようなことをしたわけではない。なのに、糾弾決議が出されてしまったことに対して、刑事罰を犯したかそれ寸前の与党議員には通常何のお咎めもない…こういったご都合主義、ダブルスタンダード(二重基準)がまかり通っているのが政治の世界ではないか。

 

衆議院の決議文に四の五の書いてあるが、高尚な言葉を並べたところで要は全て政治的な動きなのである。

政治やメディアが高尚な言葉を使って特定の人物を批判するときによく出てくる言葉が、

「議会の品格」

「議員としてあるまじき行為」

である。なるほど、一般市民の常識からしておかしな行動をとる議員はこれまでに結構いた。

ならば、議会の居眠りや野次、遅刻・欠席などは議員としてあるまじき行為ではないのか。なぜこれらの行為は許されて、他の案件だと処罰の対象になるのか、ルールが全く不明確なためによく分からない基準で〇〇決議が出されてしまうのである。これこそ「茶番劇」と言われる所以ではないだろうか。

 

参考記事【点描・永田町】丸山議員糾弾決議の“猿芝居”

 https://www.jiji.com/jc/article?k=2019061901190&g=pol