【まちなか循環バス】市民のカネを搾り取ってくるのは誰か?

まちなか循環バスという候補者の公共交通サービスが大野市にある。問題は、ほぼ誰も使っていないことである。朝駅から通学する高校生ぐらいで、もちろん学校が休みの時は彼らは乗らない。当然、運営コストは市の持ち出しになり、採算は大赤字である。それでも市民が本当に必要としているサービスであれば、警察や消防同様存在価値はあると考えるが、誰も乗らないバスに年間2000万近く使われている。その他の公共バスサービスを含めれば年間6500万ほどだ。こうなると市役所は何を考えるか?

 

彼らはそのサービスを止めるとか、違うサービスの提供を始めることはしない。

同じサービスを維持するために、バス運賃の値上げを考え始める

どうしたら費用対効果を上げられるかという発想はないようで、間違った政策を是正するということは嫌みたいである。それでも自分の遂行する政策を続けるために、挙句の果てには市民の負担を増やすことを考え始める。これを官僚ジレンマとでも呼ぼうか。

 

昔の旧日本軍も同じ官僚ジレンマに侵されていた。絶対勝てない戦争に大量の人命とカネをつぎ込んで、結局国を滅ぼしてしまった。役人組織とはどうもこういう性格を兼ね備えている。政治家や議会が役所をコントロールできている間(明治・大正時代等)は、まだ政府がおかしな方向に進んでいなかったが、昭和になると軍部官僚組織が行政のトップを取りに来る。そうなると、民衆の声を聞かなくてよい人たちが、社会を間違った方向に導いてしまうのだ。昭和20年…その政治の結末は私たち現代人が知っている通りである。

 

バスの運賃値上げの話に戻ると、このまちなか循環バスというのは大赤字を垂れ流し、市民にとって非常に使いにくい行政サービスである。故に、この非効率な公共交通サービスはやめさせなければならないのだ。もちろん、それに代わる公共交通サービスを提供できるようにすべきなわけで、あわら市のようなオンデマンド乗合いタクシーサービスを導入すべきだろう。しかもあわら市の猿真似ではなく、大野市の実情に合った形で。

 

大野市にも乗り合いタクシーサービスはあるが比べ物にならないくらい使い勝手が悪い。それでも行政が軌道修正をしないのは、政治家(とくに首長)がしっかりと方針を示さないからである。官僚・行政職員は民衆の声を聞いて政策につなげることが仕事ではない。それは政治家の仕事なのだ。政治家が官僚・行政職員に民衆の望みを伝え行動させるのが民主政治の原則である。この原則から外れると行政はおかしな方向に進み始める。変なハコモノを立てたり、変な戦争を始めたり…。皆さんの自治体でも心当たりはあると思う。それだけ日本の政治は歪んでしまっているのだ。