SNSを使う政治家はなぜ有権者フレンドリーなのか?

政治家とSNS(YouTube、ブログ、ツイッター、Facebook、ニコニコ動画、インスタ、バクサイ掲示板など)、本来ならこのご時世切っても切れない関係なのだが、不思議なるかなこの国ではまだまだ十分使われていない。SNSを全く使わなくても十分当選できる政治家とか、特に訴えたい政策がない政治家とか、揚げ足取りを怖れる政治家とか、使わない理由は様々だろう。これまでSNSで情報発信する際のネガティブな側面ばかりが強調されてきたが、気づけばそれは政治家によってSNSで情報発信をしたくない理由に使われている。正しくSNSを使えば非常に効果的で効率よく有権者に自分のことを知ってもらえるのに。もちろん議員が一般市民になりすまして他者を批判することは問題外で、こんなのはサイバーストーカー行為。民間人であっても許されないこと。SNSはあくまでも正しく使うべきである。

 

私がSNSを最大限使う理由、それは①有権者に効果的に情報発信できるからだ。

このコロナウイルスで騒がしい今でも、自分の思いを的確に有権者に届けることができる。今は緊急事態の一歩手前まで来ているので、街頭演説やチラシ撒きをしたいが、滅多なことはないと思うものの、そこはさすがに私もためらってしまう。となるとSNSを使って普段から自分の考えを届けるのが最も効果的なのだ。今はテレワークが推奨されている時代、我々地方議員もSNSで家から情報発信をしていくべきなのである。

有権者がより手軽に議員に意見を伝えられるのもSNSの利点だ。議員と有権者との間で、双方向のコミュニケーションが取れる。これまでに多くの方がFacebookやツイッターを使って私に意見を言ってきたし、当然私もそれに対して謝意や反論を表明してきた。また、YouTubeのコメント欄を通して今の福井県をよくする会の幹事長を務めて下さっている吉田さんと知り合うことができた。そして当初最も不快なSNSと思っていたバクサイ(2ちゃんねる型匿名掲示板)ですら、今では有用なコミュニケーションツールの1つとなっている。匿名掲示板ということで、かつては誹謗中傷悪文の限りを尽くした投稿だらけだった。そこでも私は自分の姓名を明かして投稿しているため、有権者側は匿名、私は実名で意見交換ができている。有権者側としては素性を明かさず、(議論のレベルは低いものの)気楽に私と意見交換ができるようになっていて、いわゆる有権者フレンドリーなシステムだと言える。

 

私のことが嫌いな人でもSNSを通じて意思疎通が図れる。これまでは、比較的やる気ある政治家は市政報告会を議会が終わる度(3か月に1回)に開催していた。集まる人は大体その政治家の支援者であることが多く、厳しい意見が出にくい雰囲気であることは想像がつく。しかし、SNSを使うことで私の意見に反対の人も容易に私に意見を知り、意見が言えるのは素晴らしい。アナログ方式(実際に会って話す、電話、手紙etc)では議員と有権者の距離は遠くなるばかりである。市政報告会などは余程時間に余裕のある人か、相当政治に興味を持っている人か、もしくは動員された人しか行けない。だからこそ議員は積極的にSNSを使い、多くの有権者の声を聞いて政策に反映させることが大切である。

 

コストを極小化しながら情報発信ができるのも素晴らしい利点である。従来型のアナログ方式では、チラシを撒いたり電話を掛けたり手紙を書いたりすることで、かかる時間とお金が膨大なものになる。翻ってSNSであれば、ボタン一つで情報発信が可能だ。YouTubeで動画を作る場合、2万円程度のビデオカメラと三脚が欲しいこともあるが、今はスマホでもそこそこ良い動画が撮れる時代。逆にSNSを使わなくて済む政治家は、容易に団体票が見込めたり、巨大な組織のミコシになっていたり、世襲等かなりの金持ち候補だったりするのではないか。まあ、あくまでも傾向ですがね。私のような貧乏政治家はツールとしては、ほぼSNSだけが頼りの感じがしている。

 

批判を通して強くなれることも、最近気づいたSNSの利点だ。SNSというのは自分の意見を公にすることなので、有名になればなるほど悪意ある投稿に晒される。私など他の議員からなりすまし攻撃をされた、いわゆるストーカー被害者のようなものだ。またそういうことを北陸政界なる雑誌が記事にすることで、ダニエルよしもとの名が福井県中に知れ渡ったことだろう。またバクサイという匿名掲示板でこの世の終わり的な心ないコメントがたくさん書かれた。議員はそもそも拘束時間が非常に少なく、市民からラクと思われがちな仕事だが、SNSを使う改革派議員というのは常にこういった批判に晒されているわけである。しかし、そういう課程を通して政治家の思いは益々強くなっていく。悪意ある有権者や他の議員から批判された時、仮に1人になってもしっかりと反論できる政治家になれるのだ。こうした毅然な態度をとることで、精神的にタフになるだけでなく、多くの有権者や他の政治家から尊敬を勝ち得る結果にもつながると考えている。揚げ足取りをする側は必ずブログの文章やYouTubeの動画の一部を切り取り、意図的に曲げて解釈し批判してくる。SNSを使うことはそういうリスクもあるということ。しかし、そのプロセスを通して政治家や議員の改革に対する信念が鍛えられていくと私は思っている。