【停滞感払拭のために】大野高校よ、変われ!

大野高校という高校がある。全日制、普通科オンリーのいわゆる進学校で、私ダニエルよしもとはこの高校の卒業生。2年前まで市外に住んでいた私には、この大野高校がまるで大野市の停滞感の象徴となっているように見える。朝、街頭演説をしながら、22年前に私が卒業した時と同じ制服を着ている高校生たちを見ていると「政治と同様、教育は何も変わっていないんだな」と思わされる。グローバル化、AI化、オンライン化が進んだこの世界の中で、どれだけ多くの大野市民が、全日制、普通科オンリーからなる旧来型の高校で良いと思っているのだろうか?今後は私立高校も無償化が進む。このような状況が続くと、今後より多くの中学生が福井市の高校を目指すことになりはしないか。

 

今朝の朝刊で、若狭高校(小浜市)国際探求科の高校生が「2030年の教育を考える世界教育会議」にオンラインで参加したという記事があった。私が関心を抱いたのは、高校生がオンラインで国際会議に出たことではない。それはそれで凄いが、「国際探求科」という学科名に強く惹かれたのだ。

 

若狭高校は、

● 普通科

● 文理探求科 国際探求科 & 理数探求科
● 海洋科学科

の3つのコースが存在し、普通科オンリーの大野高校に比べ、生徒の興味関心にあったコースを選べるようになっている。なぜ小浜ではこのような高校があり、大野にはないのだろうか?

 

小浜の人口は大野より小さいものの、海に面しており地理的にも開放的だ。また、今後北陸新幹線が開通する予定で、京都まで30分程度で行けるようになる。このような環境では国際探求科や理数探求科のような学科を志望する生徒も多いのではないか。

 

こういう流れは今の大野にはない。高校のスタイルは20年前と同じ。AIはおろか、インターネットすら十分普及していなかった時代と同じシステムで大野高校が運営されているのだ。大野にも様々な興味関心を持った若者が大勢いるはずなのに、なぜ旧来型の普通科だけなのか。大昔に役人が作ったシステムに合わない生徒は去れ、とでも高校が言っているようだ。ここに官僚主義@公立学校の悪い部分が一番現れている。消費者ニーズに全く無関心でも、経営者側は運営し続けられるという点だ。仮に校長がおかざりでも、正直務まる。大野高校のホームページも福井市の私立高校(北陸啓新仁愛福井高校等)に比べると貧弱極まりない。こんな受け入れ態勢で優秀な若い人材が育つのか甚だ疑問である。

 

そのため必要となる改革案としては、

● 小規模でも多様な学科(農業科、国際科、情報科等)を提供していくべき

● 全日制を単位制に改め、いつでも転入学できるように柔軟にカリキュラムを見直す

● 高校入試の廃止(既にほぼ定員割れ・全入状態)

 

大野市に今最も必要なのは「多様性」であろう。旧来型の画一的な考え方を改め、柔軟な政策で今の新しい時代を乗り切らなければ、大野市の発展は絶対にあり得ない。子供の数が減少しているとは言え、各方面において貴重な才能を持った若い人材はまだ大勢いるはずだ。彼らの能力をどれだけ大野市は伸ばしてきたのか?逆に摘み取ってきたか、もしくは市外に追い出してきたのではなかったか?

 

大野市の発展を望むのであれば、早急に大野高校を改革する必要があると思っている。

2020年5月21日 日刊県民福井朝刊より
2020年5月21日 日刊県民福井朝刊より