【泉地区の下水道整備計画】市長はどこにいる?何を考えている?

福井新聞6月26日朝刊に大野市泉地区(泉町1区、2区、3区、及び清瀧)の下水道整備計画について書かれた記事が出ていた。あらすじはいたってシンプル。大野市役所は遅れている泉地区の下水道整備を進めたいが、地元住民の根強い反対で中々前に進めることができない。地元住民が反対する理由は、お清水というきれいな水を飲める観光名所がここにあり、下水道など敷設されたら水が汚染されるのでは、と住民が考えているからである。

 

この記事について、私は不可解な点があることに気づいた。なぜこの記事を書いた記者は「市」と書いて「市長」と書かなかったのか?ということだ。市(ここでは上下水道課)の最高責任者は市長である。この記事には市長が何を考えているのかが全く読み取れない。市長が下水道敷設に前向きなのか、じつはあまりそうではないのか、が分からない。市長の言葉が出てこないために、市の方針が非常に分かりにくいのである。関心がないのか?それとも言いたくても何者かによって発言を遮られているのか?

 

市としては、今後3つのシナリオが考えられる。

①住民の意向を無視して、市長が責任を取ったうえで、下水道工事を進める

②住民の意思を尊重して、下水道工事を諦め、泉地区は合併浄化槽を設置する

③住民の意思を尊重して、このまま何もしない。単独浄化槽で処理されたトイレの排水以外は、川に流す

 

この3つのうちの方針のうち、どれにするのか。市長は方針をはっきり示すべきである。私はこの件において、上下水道課ばかり責めても埒が明かないと思っている。どちらにせよ住民の多数が反対する案件など、そうそう進められるものでもない。大阪の維新のように、首長が相当覚悟をもって進めるという方法もある。

例えば、

増税する、

自殺者の出た高校の入試を1年間禁止にする、

福島で出た放射能を除染した瓦礫を大阪で受け入れる

など、行政権を握る立場にいると、住民に不人気な政策をしなければならないこともあるだろう。であれば首長がリーダーシップをとって政策を前に進めなければならない。福井新聞の記事からは見えないようになっているが、この問題の本質は大野市長の方針が見えない点にある。

 

市議である私もいつかは福井新聞・日刊県民福井といった地元のマスコミに厳しい記事を書かれる日が来るだろう。しかし、さすがにトランプ氏の如くFake Media!と声高に叫ぶことはないだろうが、逆に政治家側が記事をチェックし、意見をSNS上で表明することは普通にあっていい。新聞も消費税は8%であり、テレビは公共の電波を寡占していて、いわゆる「守られている産業」である。当然チェックされなければならない。

 

政治家は、言葉である。それは政治家が失言や揚げ足取りを恐れるべき、という意味に止まらない。

いうべきことを、言え、ということだ。