【3歳女児餓死事件】根本の原因は「孤独」

痛ましい事件だ。こういう事件が起きると、親が当然責任を負うことになる。そしていつものことながらメディアと世間は親を批判するのだが、問題の枝葉だけを見ていてはまた同じような問題が起こる。FNNプライムオンラインではキャスターの意見や解説が掲載されているが、何の解決案も提示されていない。(そもそもキャスターがなぜ意見を言うのか理解に苦しむ。意見を言うならその道の専門家を連れてこなくてはならないのでは。)

 

この問題の根本にあるのは、母親が1人で子育てをしており、狭いアパートで子供と2人暮らしである点にある。東京では当たり前だが、近所との付き合いも疎遠で子供に異変が起きても誰も気づかない。都会には核家族のほうが多く、何が問題なのかとツッコミが入りそうだが、そもそも1人で子供を育てるのは、相当なストレスになる。子供へのネグレクト(放置)が正当化されることは決してありえないが、孤独・閉ざされた空間からはそういうことが起こりやすい環境であることは、常に認識すべきだろう。1人で家事、育児、仕事をすべてこなすのは、伝説のクソゲー「たけしの挑戦状」を攻略本なしでクリアするのと同じくらいゲキムズだろうか。私は祖父母、曾祖母と私・妻の5人態勢で1人の子供を育てているが、それでも悪戦苦闘する。

 

誤解を恐れず敢えて言うなら、大都市に住む必要がない人は地方都市か、田舎に住むべきだと思う。今風の言い方をすれば、不要不急の理由がない限り、大都市に若者が1人で住まないほうが長い目で見て良いということだ。親元や故郷が田舎や地方都市ならなお良い。子育てには祖父母のサポートがあるのとないのとでは全然違う。大学進学は都会でも、ゆくゆくは学んだことを地元に還元する考えを検討すべきだと思う。何らかの理由で地元の田舎に住みたくないのであれば、別の地方都市や田舎町も検討していいと思う。私は福井県や大野市に多くの他県・他市町の若者に移住してきてほしいと思うが、福井県や大野でなくても人口減少で困っている自治体はたくさんあるのだから、大都市でなければ別の場所に住んでも良いと思う。要は都市への人口過密が緩和できれば良いのであって、とにもかくにも今回の餓死事件のようなものは大都市で起こりやすいのだ。

 

コロナウイルスの感染も当然人の多い大都市に蔓延しやすい。テレビをつければ今東京の感染者数ばかりが報道がされている。今のところ福井県をはじめとする地方都市は、東京に比べれば遥かに落ち着いているのだ。当然のことながら、田舎の人からマスクを着けずに他者と会話をしはじめている。

 

大都市に住むなとは言わないが、我々は、特に若い人はそうだが、もっと大都市のリスクを真剣に認識すべきなのだ。大地震の可能性、コロナ、孤独、環境、住居費など1人では解決しにくい問題が多い。大都市に住む多くの人が、コロナ禍や今回の痛ましい事件をきっかけに地方都市・田舎への移住を検討して頂ければ、と強く思う。福井県&大野市を含む人口減少に悩む自治体も、今懸命に様々な子育て支援策を打ち出しているのだから。