自民党総裁選のニュースが、コロナウイルス・米大統領選を凌駕しようとしている。派閥の支援を受けた菅官房長官に対して、マスコミは党員投票を実施した総裁選を実施するよう必死で世論誘導に躍起だ。しかし、派閥政治をぶっ壊す!と豪語した小泉政権誕生から20年が経つが派閥は力を落としていない。なぜか?
野党が弱いからである。野党が弱いが故に、自民党内で内紛・権力闘争が起こるのだ。外の勢力が強かったら、内輪もめなどやっているとやられてしまう。しかし今公明党に守られた自民党を脅かす政治勢力は今の日本に存在しない。福井県の政治状況もよく似たもので、自民党一強だから山崎派と反・山崎派(滝波派)に分かれていざこざが起こり選挙の前だけ手打ちをする。福井県にも自民党を脅かす政治勢力はない。ということで、国でも福井県でも政治は一握りの勢力が動かしている構図が続いているわけだ。
もうひとつ大事なことは、そういう状況の中で我々はどういった行動を起こせるのか、ということ。「政治なんか民間人の自分が何かしたって変わりませんよ」とブツブツ言っているだけでは、既得権益側の思うつぼである。市議・町議から始めようではないか。地元の議会に陳情・請願を出してみようではないか。
日本と欧米先進国やアジアの民主国家の最大の違いは、