【政治家よ、信仰を】キリスト教カルバン派と政治家

元外務省主任分析官の佐藤優氏がキリスト教プロテスタント系カルヴァン派について書いている。佐藤氏自身もカルヴァン派であり、プロテスタントの中でも特殊な考え方をするそうだ。一言でいえば「予定説」、自分は神様に選ばれているから金持ちにも大統領にもなれるんだ!という強い信念である。確かに、こんな人物は指導者として頼もしく見えるが、一歩間違うと危なそうだ。

 

そしてその佐藤氏がカルヴァン派の米大統領はこれまで3人いたという。

① ウッドロー・ウィルソン(任期:1913-1921、国際連盟を樹立)

② ドワイト・アイゼンハワー(任期:1951-1959、ノルマンディー上陸作戦)

③ ドナルド・トランプ(任期:2016-現職、歴史上最も偉大な大統領を目指す?)

 

他に日本人がよく知っている人で、

④ 台湾の故・李登輝元総統もプロテスタント長老派(=カルバン派)であった。彼も強固な意志で台湾の民主化を成し遂げた。

 

どれも「おい、そりゃ無理だ」と言われそうな壮大な計画をぶち上げ、①②④に関しては実現させている。

しかし、この神への信仰から来る強い思い、信念が我々日本人の政治家に最も欠けているような気がしている。ここまでやってのけた日本の政治家・軍人は、坂本龍馬、高杉晋作レベルだろう。だから本当は日本人も信念のある政治家になれるのだ。

 

さて、無理と思われていることを成し遂げるための強い信念について考えると、スケールはグッと小さくなるが、私の場合「夏休みの宿題廃止」である。おそらくこれが実現されるであろうと考えている大野市民はそういないはずだ。我々福井県民にとって、政治家が強い信念で実現しそうもない何かを訴えることに慣れてはいない。

 

旧自治省・総務省出身の栗田知事、西川知事、杉本知事の30年間でお役人っぽい福井県が出来上がった。自民党の指導の下に、エリートたちだけで何でも決めてきた。民衆が望む望まないにかかわらず、最初から結果が分かっている選挙で指導者を決める福井県が形作られてきた。その結果、変革ではなく、安定と継続を良しとする文化ができ、指導者も民衆もあまり壮大な夢を語らなくなった。

 

翻って、有権者のほうも自分たちが国家の主権者であるという事実を忘れ、政治は自民党、行政はお役人に委ねるようになってしまった。結果、できた福井県は「幸せな県ナンバーワン」になったようだが、若者がなんとなく帰りたくない故郷になった。若者が帰ってこないのは福井県に、大野市に若者をときめかせるようなダイナミズムが生まれていないからであろう。人々は常に安定と継続を求め、新しい政治の流れを起こす努力を怠ってきたのだ。

 

そんな中これで良いのか!と問題提起をし続けていくのが、我々福井県をよくする会である。

政治的指導者は強い信仰を持ち、理想とする社会の実現のために自信を持って行動を起こしていくべきである。その手始めとして「夏休みの宿題廃止」があるのだ。