【勝山市長選、終盤に】真のボスキャラは誰か?

●なぜ自民党は官僚・役人候補を好むのか?

勝山市長選が大詰めを迎えている。いわゆる自民党・市役所をバックに強大な組織票を誇る水上陣営と、個人の信念で2度目の挑戦となる松村陣営の戦いである。前者は候補者の公約や魅力などさほど問題にはならない。買収とか相当なチョンボをしなければ誰だっていいのである。そう考えると選挙で自民党の尖兵として役人・官僚が好まれるのはよく分かる。優等生で言うことを聞き、とんがった発言をせず、個人の政治的信念がないことは巨大与党にとって御しやすく、魅力的であろう。また、失敗(落選)を極端に嫌う優等生型役人候補は、ミコシに乗って安全に当選できればそれで良いので、持ちつ持たれつの構図なのだ。

 

私の立場は、松村氏支持である。自民党一党体制からの脱却を図るには松村氏のような人が首長を取るのがいいと思う。彼の政策は知る由もないし、別に知らなくても問題ではない。要はヤマザキ参議率いる自民党福井県連が負ければそれで良いのだから。だが、新聞報道によると水上氏優勢である。既得権益側は人気がないのにもかかわらず、なぜ…?

 

●市長を取るだけではダメ、改革の本丸は議会

松村氏が仮に市長になれたとしても、議会が旧態依然とした既得権益の巣窟であるならば、ゆくゆくは彼らに妥協せざるを得なくなるだろう。自分の政策を通すために、松村氏は松村派の議員を勝山市議会に多数送り込まなければならないのだ。だが現職市長と議会の多数派のバックに自民党がいるのであれば、松村氏個人の力でそれをひっくり返すのは至難の業だ。

 

野党を、作ろう

故に、福井県には存在感のある野党が必要なのである。自民党の、特にヤマザキ参議を筆頭とする自民党福井県連に対抗する野党が。自民党は決して人気のある組織ではないが、野党が存在しないに等しい福井県では、自民党候補(もしくは無所属のフリをした隠れ自民候補)が最終的に選挙に勝ってしまう。長く権力を握ってきた彼らにとって、一般住民が政治に関心を持ってほしくはないし、内心投票率など上がってほしくもないはずだ。

 

正直言って今の福井県の各市町の選挙では、住民が代表を選んでいる感じがあまりしない。それは一部の政治エリートが候補者調整をして、組織票で選挙を勝ち抜いてしまうからだ。こんなプロセスで政治的指導者を選んでいては、どこかの市長の言う「新しい風」など吹きやしまい。

 

●知ってました?:大野市長選と参院選はセットである

勝山市長選はもうすぐ結果が出る。そして大野市長選は2022年6月に予定されていて、何としても勿論石山市長の再選を阻止しなければならないが、実はもう一つ隠れた目玉選挙が翌月の7月に予定されている。それはヤマザキ参議が任期切れとなる2022年夏の参院選だ。2022年には80歳になっている山崎御大(現在5期目、28年目)が再選を目指すかどうかは分からない。しかし、その子分のような男が必ず名乗りを上げてくるので、(国政選挙では必ず自民が勝つだろうが)参院選で福井県の有権者に自民党に投票しないよう訴えていかねばならない。

 

ボスキャラは誰か?

低迷した経済、人口減少、何やっているか分からない政治…これは小手先の政策論争でどうにかなる問題ではない。山崎参議を頂点とした自民党福井県連が問題なのだ。ボスキャラを倒さなければ、ゲームはクリアとならないのである。福井県の自民党内にも実は優秀な若手議員が大勢いる。正直、政治を志した彼らがなんで自民党にわざわざ入るのか…とは思うが、ここでボスキャラを倒せば自民党内の若手のポジションも自動的に上がっていくはずだ。

 

勝山市長選の結果がどう転んでも、目先の雑魚キャラ、(水上氏、石山氏のような)中ボスにとらわれることなく、問題の根本がどこにあるのかを皆さんに考えて頂ければと思う。その上で共に政治改革を進めていけたら、福井県の政治は大きく変わっていくであろう。