【役人文化】4つの特徴-政治・経済の停滞から脱却するには

我々はオヤクニン文化を刷り込まれて生きてきた。特に、都会より「公立」「公務員」が人気の地方・田舎では役人的特性を自分の行動様式に取り入れた方が生きやすい。バリバリ商売したい人は、ひょっとすると東京や海外に出たほうがいいのかもしれない。しかし、私はこれから地方の時代だと確信している。誰もかれも都会に住もうとするような国にしてはいけないと考える。2014年に福井県に戻ることを決意した私は、いまここに住む福井県民と生きることにした。幸せNo.1の福井県にも、多くの政治に不満をもった有権者が多いことを知っている。人口は高齢化しているというが、最も保守的と思われている高齢者こそ、最もボロクソに政治の不満を口にする。それに比べ若い人は無関心を装う傾向があるが。

 

役人文化の特徴といっても、役所の職員だけでなく、民間企業や学校、各種団体にもこういうキャラはかなり多くいるとみている。その特徴を下に記してみたい。

 

1.秘密主義、密室主義

役人文化はとにかく語らない、自分の思いを他者に知らせないようにする。語れば誰かに批判され、面倒なことになる。政治家でもそういう人は多い。公の場で論争するのを嫌い、表面上は相手を持ち上げ、場を和ませる。そして陰で気にくわない人物の悪口を言うのである。物事を決めるプロセスも同様に、なるべく少数の人員によって密室で決めたい。部外者は「無知」であり賢いのは「自分たち」であるから知らせる必要はないのだ。動画やSNSで自分の意見を拡散する議員などはもってのほかであり、懲らしめないといけないと思っている。

 

2.ことなかれ主義

問題があっても隠せなくなるまで隠す、または問題の重要度を矮小化する。戦前も戦後も、役人組織によくある典型的なパターンだ。問題がひどくなる前に手を打てばよいのだが、波風立てずに仕事を進めるのを良しとする「役人文化」は、問題の「見える化」を嫌う。問題が悪くなると予測すれば自分の仕事が増えるので、根拠なき楽観主義で「まあ、なんとかなるだろう」と思い込んでしまう。私が思うにかなり多くの人がこのような弱さを持っていると感じている。

 

3.寄らば大樹の陰主義

大きな組織、多数派は常に正しく、小さな組織や少数派、個人は常に軽い存在である。大きな組織に所属することで、守られている感じはあるが、同時に組織の歯車に過ぎず、自分の思いを通せることはかなり稀である。1構成員に対し、大組織は組織の力が圧倒的に強いからだ。このような組織ではトップ(権力者)の方針に異を唱えることは極めて困難であり、大組織の安心・安全と引き換えに自分の自由を犠牲にする。同僚間の出世競争も熾烈だ。能力主義ではなく、いかに権力者に褒められ、ライバルを蹴落とすことが大事になる。このようなプロセスを経て組織は独裁化していく。しかし、それでも大樹の下で動かないことをよしとするのが「役人文化」なのである。

 

4.減点主義(=失敗を許さない主義)

役人文化では、新しいことにチャレンジすることよりも、ミスをしないことが重要である。何か新しいことをして失敗したら、評価は一気に下がるのだ。このような環境では、斬新なアイデアや時代に合った考え方は採用されにくい。また、役人文化が幅を利かしている社会は、失敗を許さない。1度の失敗をすることすら容認されないのだ。元犯罪者や自己破産をした人に対して、法的に再出発が認められていても、世間の視線は冷たい。「再チャレンジ」ができる社会を創るということは、役人的「減点主義」からの決別することなのだ。

 

 

このように役人文化の特徴を見ていくと、福井県の問題点とその解決策が同時に見えてくる。

● 言うべきことを言え、思いを語れ

● 物事は問題点を含め極力オープンに

● 少数派に真実が宿ることを悟れ(多数派の多くはなんとなく多数派にいる、だけ)

● 人の長所やポテンシャル(潜在能力)に目を向けよ

 

もう一度言うが、この問題は公務員組織だけにあてはまるのではなく、我々有権者1人1人に問われている命題なのだ。あらゆるものが停滞している時、このような役人文化が足枷となっていることが(特に日本において)多いと思う。役人文化の下では、人々は決められたことをそつなく真面目にこなす。しかし、構造的な問題をクリアーすべき時は、役人文化に染まっていない新しいリーダーや指導者が必要なのである。