【アピール下手?】福井県&大野市の役人気質が問題

市議になってから、議会でよく「大野市はこれまでアピール不足で、もっと宣伝をしていかねばなりません」という役所側からの答弁を何度となく聞いてきた。同様に、福井県も「県の魅力度・第44位」と言われている。そのランキングの正確さ云々はともかく、福井県の持つ魅力のアピールにこれまで成功してこなかったのは確かである。京都が2位、石川が10位。下位グループの滋賀ですら37位、岐阜が42位であり、隣県と比較しても福井のアピール不足、アピール下手は否めない。

 

福井県には京都や金沢程、全国の観光客を呼び込む派手さがないのは分かるが、実はそこが問題ではないと私は考える。要は、福井県、そして大野市の役人気質が問題なのである。特に福井県の政治家は役人気質のオーラ全開である。これがアピール不足の原因だる。わが県では、自民党のミコシに乗って悠々と当選した政治家が首長や議員を務めていることが多い。寄らば大樹の陰、という価値観を大切にしてきた政治家さん達は、自らが政治的信念をもってメッセージを発信し、目立つことを良しとしない。コロナ対策や印鑑廃止など、国や他県で既にやっていることをソツなくなくこなすことは得意だが、福井県・大野市独自で何か新しいことを実行していくという行いは、役人型リーダーにとって非常に不得手な分野なのである。なぜなら、新しいことは失敗する可能性が高く、失敗=悪なのである。しかし、イノベーションは失敗の積み重ねから生まれるものだ。

 

有権者も知事や市長、町長が普段から何をしているか、考えているかを知っている人は少ないだろう。SNSが発達した現在、自らが発信者となってメッセージを全国民に届けるのは簡単なことだが、そういうことを、例えば首長がやってしまうと当然四方八方から矢が飛んで来ることは自明の理である。だからSNSは使わない。そして使えない。発信に慎重になりすぎてしまうのだ。私もSNSでの発言で「お咎め」を受けたことは何度もあるが、そういうことを繰り返すことによって、矢を防いだり、かわしたりするスキルも政治家としてついてくる。飛んで来る矢が実は「スポンジ」で出来ていることに気が付かない。ミコシにのって政治家になってしまうと、そういう行為そのものがタブーとなってしまう。こういうタイプの人って、選挙に1度落選するだけで、寝込んでしまうのではないだろうか?

 

前例のないことを計画・実行し、それをSNSでアピールする。予算も特別な観光資源も本来ならば必要ない。役人型気質のリーダーを選挙で選んでしまっては、そういうことを期待するのは難しい。民間企業ならどうやって自分の商品やサービスをアピールするのか、どういう絵や文章を入れたら大衆を惹きつけるのか、常日頃から考えているものなのだ。今の福井県や大野市に必要な気質はこの点である。福井県の魅力をアピールしていくには、我々自ら優等生型の「役人気質」を排除していかなければならないのだ。